オクサスの南北

’０８ 最後の音楽会・安永 徹 コンマスの弾き振りでピアノコンチエルト

ベルリンフィルに在籍３０年、永らくコンサートマスターを務め、この度活動の本拠を日本に移すことになった安永　徹 が ６７ｔｈ 紀尾井シンフォニエッタでコンサートマスターと弾き振りで、市野あゆみ　とピアノコンチエルト。

曲目はモーツアルト：第２２番　変ホ長調　Ｋ４８２　

2007 除夜のﾁｬｲｺﾌｽｷｰ

「インド細密画の小径」

辻村節子さんの新連載始まる

ストウパ（仏塔）と龍の話

 仏塔に見る「龍」について   ～ガンダーラから薬師寺まで～

白井 篤 ﾊﾞｲｵﾘﾝﾘｻｲﾀﾙ

去年に続く2回目の築地朝日ホール（14日）。懸命に勉強し、やや気張ったプログラム。

　ルクレール：ソナタ　ニ短調　作品９－３

　バッハ：無伴奏ソナタ　２番　イ短調　ＢＷＶ１００２

　イザイ：悲劇的な詩　作品１２

　プロコフィエフ：ソナタ　２番　ニ長調　作品９４ａ

誘った知人5人の総評・・・前半は頑張った。けれど最後のプロコ　が一番楽しめた。　ピアノが達者で、プロコの弦のピチカートを入れるところなどは少々加減してあげたらという感じ。アンコールのシベリウスの小品二つは、美しくとても佳い曲だった。

素敵なコンサートだったのに、一般承けしない選曲だったのか聴衆の入りが今ひとつだったのは惜しまれた。

安宅コレクション

   　　

　唐俑から始まり、飛青磁、鈞窯、水仙桶、天目、耳付き青磁と進み、北宋の白磁に至る押さえきれない高揚を元、明、高麗と徐々に鎮めて李朝に到達、最後を面取り青花で〆る。 心憎い展示の演出。安宅コレクションだけが出来る贅沢。

　銀座線三越前駅　7番出口、12月16日　まで

　

   

                 

　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 天目の明るく金色がかった星の輝きは、静嘉堂で見るそれの青く深い輝きとは違った華やかさ。飛青磁の斑が得も言われぬ印象を醸す青磁の肌。・・・・

　等など、ここにお見せできない逸品の数々は是非三井記念美術館にお運びの上ご覧下さい。

　展示ガラス窓下の平型手摺りに腕をのせてジックリ覗き込んでいると、大阪東洋陶磁美術館で同じような姿勢で過ごした長い刻を思い出していました。

　　　　　　　　　　11月14日　午後

正倉院展に行きました

                                                     

　11月  ３．４日に掛けて、今年で連続３０回を超えた正倉院展に行きました。とは言っても正倉院は付けたりで、東海道5１次の石部に宿を取り、近年漸く人口に膾炙した「湖南三山」の長寿寺、常楽寺、善水寺を訪ね、旧東海道の三雲から甲西までをゆっくり歩くというのがメインでした。

　どの家の戸口にもセンス良く花を飾り塗り込めの白壁が美しい旧街道の町並みに感動。奈良では久しぶりの興福寺のご開帳。勿論阿修羅像にもたっぷりご挨拶。皆様も大和路の秋に大急ぎでどうぞ。

　掲載の多宝塔は長寿寺にある聖武天皇菩提を祀る為鎌倉時代に建てられた珍しいものです。

長寿寺