’０８ 最後の音楽会・安永 徹 コンマスの弾き振りでピアノコンチエルト

ベルリンフィルに在籍３０年、永らくコンサートマスターを務め、この度活動の本拠を日本に移すことになった安永　徹 が ６７ｔｈ 紀尾井シンフォニエッタでコンサートマスターと弾き振りで、市野あゆみ　とピアノコンチエルト。

曲目はモーツアルト：第２２番　変ホ長調　Ｋ４８２　

　ツウの人には当たり前なのかもしれないが、小生にとってピアニストでなくオーケストラのコンサートマスターが指揮振りのピアノコンチエルトは初めて。

　ピアノが頗る上手で名手揃いのオーケストラ顔負けの好演。息の合うのはご夫妻だから当然などといっていられない。市野さん自作のカデンツァが復た聴きもの。ピアノはこういう風に弾くものだと、やっとべートーベンのソナチネに取り着いたばかりの小２の孫に聴かせたかった。其れが残念。歳の最後に思い出に残る演奏会。

紀尾井に先立ちユーロスペースで安永さんの下記ドキュメント紹介を兼ねたプチコンサートが開かれた。


　安永さんがトップを務めるベルリン・フイルが創立１２５周年記念にサイモン・ラトルを指揮に１２６名の団員、１０トンの楽器を携えて北京・ソウル・上海・香港・台北そして東京とアジアの６都市を駆けめぐったドキュメントフイルム Trip To Asia（監督:トマス・グルベ）が目下渋谷のユーロスペースで上映中。

　「ベルリン・フィル　最高のハーモニーを求め」
という題だが９．００ｐｍのレイトショウだから終わるのが遅くなるのが難点。正月１２日までの土・日・祝日だけ ９．５０ａｍの早番があるので寒さにめげず不況に目をつぶり特にシニアは早起きするのが肝心。

　続けて０．２０pmからは同じ会場で「チエチエンヘ アレクサンドラの旅」を観るのをおすすめ。